○ 映画館の前
  映画が終わって、入れ替えのため多くの
  人が列を作って待っている。
  シン、列を無視してはいってく。
  真理、「いいの?」っていう顔。
  シン、「いいの」っていう顔をして真理
  の手を引っ張ってはいっていく。

  ○ 遊園地
  クリスマスだけあって人があふれてい
  る。

  ○ 観覧車の中
  シンと真理が向き合って座っている
シン「みてみな。」
真理「うわっ、きれい」
  シン、真理の顔を見る
シン「はじめて笑ったね」
真理「えっ」
シン「ずっと笑わなかったでしょ」
真理「...」
シン「キミはあのベンチで座ってた時はずっ
   と 悲しそうな顔をしてた」
真理「...うん」
シン「ねっ。あのベンチに座ったらこんなき
   れいな景色を見ることもできなかった
   し、笑顔になることもなかった」
真理「うん、わかってる...。わかってる
   けど」
  真理、泣きそうな顔になる。     
シン「あーっ。わかった、わかった。せっか
   くのクリスマスなんだから泣くなよ」

 ○ ポストの前
 カン「で、それから?」
 シン「映画館、遊園地の次はピアノのコン
    サートが見たいっていうからそこに
    行って、サッカー観に行ってそれか
    ら...」
 カン「めちゃくちゃ遊んだね」
 シン「幽霊だから移動時間がかからないん
    だけど」
カン「なるほどね(笑)」
 シン「それで、またあのベンチの戻った」

 ○ベンチの前
  走ってきた様子でシンも真理も息を切ら
  している
真理がベンチに座る
シン「久しぶりに走った。いつも浮いている
   から。」
真理「疲れた。幽霊でも疲れるんだ。一生分
   遊んだ感じ」
  シン、近くの時計を見る。
シン「間に合ったね、約束の時間に」
真理「うん」
  シン、真理の横に座る。
シン「ボクもちょっとの間待ってるよ」
  夜になった通りには多くの人があふれ多
  くのカップルがまえを通り過ぎていく。
    ×   ×   ×
  時計が約束の時間の30分後をさす。
  二人、正面を見ながら
シン「おそいね」
真理「彼はよく遅れてくるから」
シン「そうでした」
  前から、男が歩いてくる。
  真理の顔が明るくなる。
  シン「彼か?」という顔で真理を見る。
  男、ベンチの前で立ち止まる。

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